フィンランド観光〜おすすめ都市!

フィンランドへ旅行しようと計画している人の多くは、まずは有名なヘルシンキか北のロヴァニエミへ行く人が多いのではないでしょうか?でもこの美しい国には、他にも訪れる価値のある都市があるのです!冬は息を呑むような雪景色、秋は森一面を黄金色に変えて、うっとりする様な紅葉、春から夏にかけては飽きることのない日々が送れるフィンランド。どこに行こうか迷っている方のために、おすすめの都市をご紹介します♪

冬は息を呑むような雪景色、秋は森一面を黄金色に変え、春から夏にかけては色鮮やかな花々と緑で景色を包む、、飽きることのない日々が送れるフィンランド。

フィンランドへ旅行しようと計画している人の多くは、まずは有名なヘルシンキか北のロヴァニエミへ行く人が多いのではないでしょうか?でもこの美しい国には、他にも訪れる価値のある都市が存在するのです!

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フィンランドの地域

日本の地域は都道府県で区別される様に、フィンランドの地域はRegion(リージョン: 地方)で分けられており、全部で19地方が存在します。その一つ一つは、各地方の市町村の協力の場である、地域評議会によって統治されています。

フィンランドの地域をわかりやすく分けると、大きく分けて4つのエリアになります:
オーロラの見える北のラップランド(Lapland), 何万個もの湖がある南東のレイクランド(Lakeland), ビーチや小さな島々が浮かぶ南西の群島海, そして自然とモダン都市が融合する、南の活気あふれる首都、ヘルシンキです。

フィンランドってどこに行ったら分からない!どんな地域があるの?と、どこに行こうか迷っている方のために、おすすめの都市をご紹介します♪

ヘルシンキ (Helsinki)

現代アートと歴史ある建造物、最先端のファッションも!


フィンランドの首都、バルト海に面するヘルシンキは、フィンランドの豊かな伝統に彩られた美しい建築物が多く残り、観光に適した都市です。エレガントなアールヌーボーのヴィラ、現代的・伝統的な木造建築など、どのような建築物も見事に調和しています。

又、ヘルシンキの大通りには、クリエイティブで最先端なファッション、家具、テキスタイルを扱うブティックやショップ、モダンアートのギャラリーが軒を連ね、ショッピングを楽しむのに最適な場所です。

18世紀半ばに建てられた島の要塞でユネスコの世界遺産に登録されているスオメンリンナ(suomenlinna)、ブティックや工房が集まり、現代北欧デザインの中心地であるデザイン地区(Design District)、ピクニックに最適なエスプラナーディ公園など、お気に入りが見つかるはずです。

スオメンリンナ(suomenlinna):


エスプラナーディ公園 (Esplanadi Park):

マリメッコやアラビア食器など豊富なショッピング街

日本でも大人気のマリメッコの本社やショップもヘルシンキに!マリメッコアウトレットでは、デザインウェア、テキスタイル、インテリアオブジェのほか、スペシャルエディションなどもあり、マリメッコ・プライムショップでは、マリメッコの最新コレクションも販売されています。

マリメッコ (Marimekko):




ショッピング好きにはガラス製品のイッタラ、食器で有名なアラビアのミュージアム(iittala & arabia design centre)もおすすめです。

イッタラ (Iittala):




アラビア食器 (Arabia):





又、エスプラネード公園の一端、サウスハーバーに位置するマーケットスクエア(Kauppatori)は、季節の食材やフィンランドの手土産が売っていて、北欧で最も有名な屋外市場のひとつです。

マーケットスクエア:

街中でもサウナと自然が楽しめる!

さらにフィンランドといえばもちろん、サウナ!バルト海沿いにある、ロイイ(Löyly Sauna)はヘルシンキでサウナ体験をするには1番の場所!バルト海に面するデッキがある為、サウナから出ると海に入ってクールダウンできます。

ロイイ(Löyly Sauna):

ヘルシンキ

ロヴァニエミ (Rovaniemi)

サンタクロースの故郷、オーロラの聖地!

クリスマスを満喫するのにぴったりの旅行先があるとすれば、それは間違いなくロヴァニエミ!フィンランド北部の北極圏の隣に位置するロヴァニエミは、ラップランド地方の首都であり、公式な「サンタクロースの故郷」でもあるのです。

オーロラの絶景ならここ!

ロヴァニエミで最も有名なのは、その素晴らしい雪景色で見られるオーロラです。ここでは年に200日程オーロラが見られるみたいなので、冬の間に行くとかなりの割合で見れるはず。
さらに、イグルーホテルや氷でできたホテルも!イグルーはガラス張りになっているので、夜は寝ながらオーロラを見たり、目覚めたら朝日で輝いた雪化粧も楽しめます。ちょっと変わった、マジカルな体験がしてみたいと言う方は、是非ロヴァニエミを訪れてみて下さい。

イグルーホテル:

サンタクロース村でサンタさんに会える!

サンタクロースが世界中の子供達にプレゼントやお手紙を用意している仕事場、サンタクロース村(Santa Claus Village)も、このロヴァニエミにあります。トナカイや犬ぞりは、ここでよく行われているアクティビティでもあります。

トナカイぞり:

一日中太陽が沈まない、白夜

ロヴァニエミで太陽が地平線上にあるのは6月下旬の夏至の24時間だけですが、5月下旬から8月上旬にかけては、暗くなるほど太陽が沈むことはありません。この「白夜」の間、地元の人々はアウトドアを楽しみ、観光客も一緒に楽しむことができます。

ロヴァニエミは、カヌーや水泳、釣りが楽しめる急流河川や、ハイキング、サイクリングが楽しめる遊歩道がある広大な自然地域の中心に位置しているので、白夜の時期は夜遅くまで遊ぶ事ができます。

白夜:

アルクティクム(Arktikum)博物館では、地元の伝統や歴史、サーミの人々の文化について興味深い話を聞くことができます。ロヴァニエミ自体は比較的地味な街ですが、サンタクロース村の見どころや、素晴らしい田園風景が広がっており、北の原野や北極圏を探索する途中に立ち寄るには最適の街と言えるでしょう。

ロヴァニエミ

ポルヴォー (Porvoo)

色鮮やかな旧市街と工芸の街

cold snow city sunset
Photo by Paul Theodor Oja on Pexels.com



フィンランドで2番目に古い町、ポルヴォーは、ユニークで絵になる木造建物と、工芸品の街として知られる観光地です。赤い木造の建物が並ぶ美しい川沿いから、魅力的な古い街並みや黄土色の木造家屋を経て、丘の上に建つ中世の大聖堂に至ります。

石畳の上の古い街並み

ヴァンハ・ポルヴォー(Vanha Porvoo):

ヴァンハ・ポルヴォー(Vanha Porvoo)と呼ばれるポルヴォー旧市街の有名な石畳の道を歩くと、14世紀に開拓されたこの街の雰囲気が、古い木造建築と共に味わえます。又、受賞歴のあるレストランやおしゃれなカフェ、可愛らしいアンティークショップや地元の人たちが作った手工芸品店が立ち並ぶ場所でもあります。

フィンランド人にも結婚式で人気の大聖堂

15世紀に建てられたポルヴォー大聖堂はフィンランド福音ルーテル教会の大聖堂で、観光スポットの一つです。ゴシック様式で造られた大聖堂は、一番古くて13世紀に作られた部分も残っています。フィンランド人の中でも結婚式で人気のある場所です。

ポルヴォー大聖堂:

老舗チョコレート工場や名物のケーキも!

また、街のシンボル的存在であるチョコレート工場もおすすめ観光スポットです。多くの受賞歴のあるピエニ・スクラーテフダス(Pieni Suklaatehdas) や、フィンランドで一番古いお菓子工場であるブルンベルグ・チョコレート工場 (Brunberg Chocolate Factory)といった有名なチョコレートメーカーもあり、美味しい地元のペストリーやキャンディーなど、ポルヴォーで時間をつぶすには最高の場所です。

又、フィンランドの国民的詩人J.L.ルーネベリにちなんで名付けられた、ルーネベリケーキ (Runeberg cake)は、ポルヴォーの名物お菓子!
アーモンドとアラックまたはラム酒で味付けされていて、ラズベリージャムの上にリング状のアイシングがかかっているのが一般的です。通常、詩人の誕生日である2月5日に近い時期に食べられますが、ルーネベリは生涯ポルヴォーに住んでいたため、このケーキは一年中、地元のカフェで食べることができます。

ルーネベリケーキ:


ポルヴォーはヘルシンキから東へ約50kmに位置し、ヘルシンキからバスで、日帰り旅行に訪れるのに最適です。夏には、ヘルシンキからフェリーでポルヴォーに行くこともできますよ♪

トゥルク (Turku)

フィンランドの古都伝統的な中世の街

トゥルクの街並み


フィンランド南西部の町トゥルクは、ボスニア湾に面し、アウラヨキ川の河口に位置するフィンランド最古の町で、1812年まで首都であリました。トゥルクは、12世紀にスウェーデンのヴァイキング(海賊)が上陸し、現在のフィンランドを征服するために出発した地域に位置しています。

8世紀にわたる歴史を持つこの町は、優れた中世の建物に加え、アールヌーボーや近代建築の例も見ることができます。川には、歴史的な船が並び、中にはレストランに改装された船も!夏には夕暮れ時に地元の人々が川岸に集まり、冬には巨大なスケートリンクになります。

フィンランドで最も有名な食の街であるトゥルク。低予算で楽しめる食事から高級コース料理まで、トゥルクは食通のための主要な目的地となっています。

トゥルクマーケットホール

川の北東側には、地元の食産物や土産品が並ぶ、屋内マーケットのThe Turku Market Hall、別名「カウパトリ(Kaupatori: マーケット広場)」など商業の中心地があります。

The Turku Market Hall:

フィンランド唯一の中世バジリカ

対岸には、1290年に献堂されたフィンランド唯一の中世バジリかである、トゥルク大聖堂がそびえています。この大聖堂は「フィンランド福音ルーテル教会の母なる教会」と呼ばれており、後期ロマネスク様式に、ゴシック様式とルネッサンス様式を加えたレンガ造りの巨大な教会で、高さ97mの巨大な塔は街を見下ろすように建っています。

トゥルク大聖堂:

又、毎年6月の終わりにはThe Medieval Marketという中世のお祭りが行われ、中世式の服装に身をまとった人々が歴史に基づいた劇を披露したり、広場には工芸品の露店などが並び、活気あふれる中世の空気を取り戻します。

トゥルクの中世時代の街並みが再現された展示や、現代アートも見れる博物館、アボア・ヴェトゥス&アルス・ノヴァ(Aboa Vetus & Ars Nova)もおすすめです。

フィンランド最古の中世建築

1280年代に建築されたトゥルク城の要塞はフィンランド最古の中世建築です。その歴史の中で、防衛の砦、壮大な裁判所、行政の中心地、刑務所、倉庫、兵舎として利用されており、現在はミュージアムとなって毎年多くの観光客が訪れます。

歴史あるジャズフェスティバルも!

トゥルク・ジャズ・フェスティバルは、ヨーロッパで最も古いジャズフェスティバルの、トップ10に入ることで知られています。

行き交う古い帆船を眺めたり、ジャズフェスティバルに参加したり。いずれにせよ、旅行者はフィンランドでの残り少ない日々をトゥルクで満喫することができます。

タンペレ (Tampere)

湖でのスポーツや屋外フェスティバル、サウナも豊富!

タンペレ (Tampere)

1779年に工業都市として設立されたタンペレは、フィンランドで3番目に大きな町ですが、大都市であることを感じさせません。

レイクアクティビティが人気な街!

タンペレは2つの湖に囲まれた街である為、湖横にあるコテージに泊まってリラックスしたり、湖で楽しめるクルージングやカヤックなどをしたり、湖でのアクティビティが盛んです。

フィンランドのサウナメッカ!

タンペレはフィンランドのサウナ首都とも言われる程、公共サウナが豊富な街です。中でも、フィンランドで一番古い公共サウナのラヤポルティサウナ(rajaportti sauna)は、アットホームな雰囲気の中で、昔ながらのストーブで焼かれた薪の熱さをおもん存分体験できます。

ラヤポルティサウナ:

ムーミンミュージアム

そしてムーミンファンにはたまらない!ムーミンミュージアム (Moominmuseo)ではトーベヤンソンの描いたオリジナルの絵や、ムーミン谷に出てくる町並みのジオラマなどが楽しめます。

ムーミンミュージアム:

豊富な芸術や文化も楽しめる

タンペレは産業だけでなく、屋外の劇場や頻繁に開催されるフェスティバルなど、活発な文化的ライフスタイルでも知られています。中でも11月のタンペレ・ジャズ・ハプニング (Tampere Jazz Happening)は35年以上続く伝統行事で、世界的に有名なジャズアーティストが小さなコンサート会場やクラブで演奏を披露します。

美しい教会が複数

タンペレ大聖堂(Tampere Cathedral)にある有名なフレスコ画は、1900年代初頭にフィンランドの象徴主義画家フーゴ・シンベルクが制作したもので、死と超自然をテーマにした彼のトレードマークが盛り込まれた国宝級の作品です。

タンペレ大聖堂:

1960年代に建てられたカレヴァ教会(The Kaleva Church)は、古代キリスト教のシンボルである魚の形をした間取りで、高くそびえるコンクリートの建物です。

カレヴァ教会:


緑色のドームを持つレンガ造りのタンペレ正教会 (The Tampere Orthodox Church)は、豪華な装飾が施された内装が特徴で、北欧のビザンチン様式建築の最高傑作とさえ言われています。

タンペレ正教会:

オウル (Oulu)

高いテクノロジー技術とビジネス都市!

フィンランド中央部に位置するオウルは、ボスニア湾とオウルヨキ川が合流する地点にあります。この豊かな都市は、実はさまざまな島に広がって形成されており、水路を横切る小さな橋で結ばれています。

オウルはテクノロジーと近代的なビジネス、ハイクラスなサービスと高い経済力でよく知られており、テック系で有名なオウル大学がある為、街には沢山の活気溢れた学生の雰囲気があります。洗練されたレストラン、カフェ、ショッピングモールやブティックもあり、毎年700を超えるコンサートやイベントもオウルで開催されています。

世界で有名なあの大会もここで開催!

毎年8月、あの日本でも知られている、「エアギター世界選手権」は実はフィンランドのオウルで開催されているのです。2014年、2018年と日本人女性の名倉七海さんという方が優勝しているのだとか!2度も素晴らしいですね!
又、Qstockは、毎年7月末にフィンランドのオウルで2日間にわたって開催されるロックフェスティバルです。毎年フェスティバルには、ジャンルを問わず、国内外の音楽シーンで活躍する著名人が約60組程ラインナップされ、2日間で合計約40,000人が訪れるのだとか!

a man doing an air guitar
Photo by Diva Plavalaguna on Pexels.com
島がまるごと博物館になっている!

町の近くにあるトルカンサーリ(Turkansaari)という島では、島全体が丸ごと野外博物館になっており、オウルの昔の生活を学び、体験できる場所です。オウルヨキ川の3つの島に広がるこの博物館には、オウルの農村文化を正確に描写した古い農家を含む、40以上の伝統的な木造建築物があります。

屋内マーケット、カウッパハッリ!

オウルマーケット広場のカウッパハッリ(Kauppahalli)では、オウルで文化史的に最も重要な建物のひとつ!1901年からサービスを提供しているこのマーケット市場は、何十年もここで営業している人もいます。
美しくユニークな手工芸品やローカルフード、可愛らしいお土産など数多くの商品を取り揃えています。

マーケット広場前には、背の低い太った警察官の銅像があり、マーケット広場のシンボル的存在となっています。この銅像はかつて市場を巡回していた警察官を称えるために建てられたもの。ちょっと可愛らしいので、訪れたら写真撮影にもいいですね♪

カウッパハッリ
ロクア・ジオパークでスキーやカヌーも

1,300平方メートルのロクア・ジオパーク (Rokua Geopark)は、オウル近郊にあるユニークな観光地!フィンランドで最も古いジオパークであり、世界でも最北端のジオパークのひとつです。北極圏の南約200kmに位置し、ユネスコが認定するオウルのアウトドアスポットです。

ここではスキー、マウンテンバイク、ハイキング、カヌー、釣りなどや、ベリーやきのこ採取ができ、オウルの街中から自然の中へどっぷりと浸かれる空間です。

公園は、ロクア・ジオパークの形成による環境変化の影響から形成された「ジオフード」の生産でオウル市とフィンランドで最もよく知られています。

ロクア・ジオパーク:

サヴォンリンナ (Savonlinna)

オペラフェスティバルや、希少なアザラシもいる!

フィンランドのレイクランドエリア中心にある小さな都市サヴォンリンナは、フィンランドを訪れるならぜひとも訪れたい魅力的な歴史的観光地です。サイマー湖の「真珠」とも呼ばれるサヴォンリンナは、フィンランド東部に位置し、人目を引く活気あふれる街です。サイマー湖の真ん中に位置し、ロシアと国境を接しているサヴォンリンナは、いくつかの小島から形成されています。

お城でオペラが聴ける

この街の最大の見どころは、何と言っても15世紀に建てられた聖オラヴィ城(Olavinlinna Castle)です。この城は、軍事的にも政治的にも重要な場所ではなかったため、ほぼ無傷で残っており、中の家具なども変わらず残っています。又、聖オラヴィ城では、毎年素晴らしいオペラフェスティバルが開催される場所としても知られています。

サヴォンリンナには、世界最大の木造教会である、ケリマキ(Kerimäki)などもあります。サヴォンリンナのマーケット広場では、ニシンの郷土料理であるムイク(Muikku)をぜひお試しください。

この美しい地域には、クルーズ船やレンタルキャビンもあるので、好きなだけ自然を満喫することができますよ♪

希少なアザラシも見えるかも!

又、サヴォンリンナから北へ約45kmにあるリンナンサーリ国立公園(Linnansaari National Park)は、フィンランドのレイクランドエリアの真髄ともいうべき場所!ここでは世界でもっとも希少なアザラシと言われている、サイマーワモンアザラシ (The Saimaa Ringed Seal)が見れる唯一の場所。

野生のサイマーワモンアザラシは約400頭しか残っておらず、そのすべてがサイマー湖群にのみ生息しています。リンナンサーリ国立公園では、カヌーやカヤックもできるので、漕ぎながらあざらしに会えるかもしれませんね!

ラウマ (Rauma)

レースが有名な絵本のような街

1442年に設立されたラウマは、フィンランド西部にあり、国内で3番目に古い町の一つ。製紙業と海運業、高品質のレース産業、独特の方言のラウマン・ギアルや木造建築で知られるラウマは、ユニークな歴史と遺産に満ちています。

可愛らしい町並み、オールド・ラウマ

町の中心部にあるOld Rauma (ラウマ旧市街)は、28ヘクタールの敷地に600もの建物が並ぶ、北欧最大の統一された歴史的木造建築の町で、ユネスコの世界遺産に登録されています。石畳に並ぶ可愛らしい町並みは、まるで絵本の世界に来たかの様!

レースのお祭りも開催される!

レースショップのピッツプリヤ (Pits-Priia)では、レース作りの見学やボビンレースについてのクラスを受けれたり、手作りレースやレース作りの材料が購入できます。

そして、地元の人に最も人気のあるイベントは、7月末に開催されるラウマ・レース・ウィーク (Rauma Lace Week)!この人気のお祭りは、手作りレースや手染めの糸など主工芸品の展示、レース作り競争やワークショップなど、様々なレースに関するイベントが盛り沢山。

又、レースだけでなく、コンサートや子供向けのイベント、真夏のアイスホッケー試合、そしてクライマックスのブラックレースナイト(Black Lace Night)では、黒色のレースドレスを着て、ラウマ旧市街や周辺の小道や通りでワイルドなダンスのお祭りが開催されます。


ナーンタリ (Naantali)

別名サンシャインタウン、ムーミンワールドもここ!

フィンランドの南西部に位置する活気あふれる都市、ナーンタリはフィンランドでトゥルクに続く、最も古く趣のある町の一つです。又、フィンランド人の間では、夏休みの旅行先として最も人気のある場所の1つでもあり、別名サンシャイン・タウンとして知られています。この街にはムーミンワールドというムーミンのテーマパークもあり、世界中から観光客が訪れています。

中世の歴史ある石の教会

この街は、中世のナーンタリ教会を中心に発展し、今日でも地元のスカイラインを支配しています。この教会は中世の石造りの教会としてはトゥルク大聖堂に次いでフィンランドで2番目に大きなものです。

大統領の夏の別荘に入れる!

ナーンタリには、クルタランタ (Kultaranta) という大統領の夏の別荘があり、6月~8月の間は見学することが可能です。とても人気のあるアクティビティなので、見学には事前の予約が必要。隣接するクルタランタ庭園は特に注目!東京ドーム約3個分の敷地に、あらゆる種類の花々、生け垣、噴水が植えられています。

北欧最大級のスパリゾート

1700年代にナーンタリのヴィルルオト泉の治療用水が発見され、スパ活動の開始とともに町の発展に貢献しました。北欧で最大級のスパリゾート、ナーンタリスパ & ホテルでは、サウナはもちろん、フェイシャルトリートメント、クレイ&ピートトリートメント、アロマテラピー、クラシックマッサージなど100種類以上のビューティートリートメントで、リラックスした滞在ができます。
このリゾートではレストラン、ジム、プールや子供用のプレイルームもあり宿泊も可能。ムーミン仕様のお部屋もあるんですよ♪

子供達に大人気、ムーミンワールド!

ムーミンワールドは、実物のムーミンファミリーの青い家、ムーミンパパの船、ハイキングコース、洞窟、ブランコや野外劇場、そして世界最大のムーミングッズやスイーツの店などが詰まった、冒険の島!このテーマパークは小さな群島のうちの一つにあり、6月から8月にかけてオープンしています。

オーランド諸島 (Åland Islands)

平和で穏やかな、世界最小のメトロポリス

オーランド諸島の様子

バルト海の真ん中に、オーランド諸島と呼ばれる、6500もの島々からなる諸島があります。この島々はフィンランドに属していますが、自立した運営をしている自治領です。フィンランドでは珍しく、フィンランド語よりもスウェーデン語を話す住民の方が多い地域でもあります。

この手つかずの自然と美しい風景ではカヌーやパドルボードに乗って、ヘラジカ、アザラシやオオワシなどの野生動物も見ることが出来ます。

海運で有名な街

オーランド諸島の主な産業は海運と貿易で、海事博物館は、海運の歴史を理解するために、見る価値あり!博物館内は、マスト、サロン、調理室、船室を備えた船の複製が目玉となっています。瓶に入った船や海宝箱、小物などがたくさんあり、海賊気分を味わうのにも、もってこいの場所!

外側に停泊しているのは、1903年建造の美しい4本マストの商船ポンメルン号で、この船も博物館になっています。ポンメルン船博物館では、世界で唯一、オリジナルの状態で残っている4本マストの商船です。

オーランドの美しい風景や海の景色からアーティストも多く、彼らのスタジオやギャラリーは船でやってくる観光客に人気です。又、この諸島の名物料理、プラムの煮込みと生クリームをのせたオーランドパンケーキもお見逃しなく。

クオピオ (Kuopio)

小さな文化都市、世界最大のスモークサウナも!

フィンランドで最も美しいといわれる湖の景色と言われているクオピオ。広大な水路と森に囲まれたこの街は、特に夏場の鮮やかな色彩が、湖をクルーズしている水面に映えます。フィンランド南部の典型的な都市であるクオピオが、フィンランドで最も訪問者数の多い都市に含まれるのも不思議ではありません。

世界最大のスモークサウナ

クオピオの、ルーハッラーティ(Rauhalahti)にあるヤトゥカンカン (Jätkänkämppä) は、1950年代に建てられた本物の木こり小屋で、ルーハッラーティが誇る場所!
手掘りの丸太で作られたこのロッジには、世界最大のスモークサウナがあるんです。一度に70名まで使用でき、スモークサウナならではの優しい熱で暖まったら、湖に浸かって最高のリラクゼーションが得られます。
冬には、湖の氷に穴を開けたらそこから湖へジャンプも!

活気あるフェスティバルがたくさん!

大規模なクオピオ・ダンスフェスティバルや全国的なワインフェスティバルなど、活気あるイベントが開催される場所として人気があります。

絶景の上の360度レストラン

フィンランドで最も象徴的な観光スポットのひとつが、丘の上にある観光客に人気の高いプイヨ(Puijo)タワーです。75メートルのタワー最上階に立つと、湖の美しい景色と街の喧騒を眺めることができます。

美しく改装されたプイヨタワーは一年中営業しており、街で一番の景観に加え、タワーの周りを360度回転するレストランもあります。

ヴァーサ (Vaasa)

スウェーデン文化との融合、フィンランドで最も晴れた街

ヴァーサはヴァーサはボスニア湾を挟んでスウェーデンの対岸に位置し、フィンランド北西部に位置する海岸沿いの都市です。かつてロシアに支配され、旧市街は火事で焼けてしまったため、街の大部分は比較的近代的です。
地元住民の多くがスウェーデン語を話すフィンランド人であることから、スウェーデンとの結びつきの強さでも知られています。また、建築、文化、料理においてもスウェーデンの影響を強く受けていることがわかります。

ヴァーサは「フィンランドで最も晴れた街」と呼ばれるほど夏の街なので、冬はヴァーサを訪れるのに最適な時期ではないかもしれません。

国内で隆起が最も進んでいる場所

ヴァーサ北部に並ぶユニークなクヴァルケン群島(Kvarken Archipelago)は、フィンランドの自然遺産で唯一、ユネスコ世界遺産に登録されています。クヴァルケン群島は、最後の氷河期の終了によって引き起こされた土地の隆起現象が最も進んでいる地域でもあるのです!隆起に関してもっと知りたい方は、コチラをクリック。

隕石が落ちた後も

ヴァーサの南には、数百万年前に隕石によってできた有名なセーデルフィヤルデン・クレーター (Söderfjärden crater)があります。落ちた隕石は、直径5キロメートル以上の大きな円形のクレーターを形成しました。
この地形と周辺の自然のユニークな歴史に関する展示が見られるメテオリア見学センターや、展望台もあります。又、この地域は春・秋の鶴の渡りシーズンの中継地として知られ、秋には7000羽以上の鶴が集まってくるんです!

フィンランドには冒険へ行くべき素晴らしい街が山ほど!街巡りを計画する際には、事前に天候を確認することを忘れないでくださいね。フィンランドは冬になると、かなり寒くなります。また、真冬には、積雪の為、訪問自体が難しくなる場所もありますのでご注意を!